以前直したWindowsサーバーの再依頼です。
前回とは少し違いビープ音で起動しないとの事でした。使用を調べるとメモリエラーとの事だったので、メモリを交換すれば直るかなと考えていましたが、なかなか苦戦しました。
まず、メモリは通常のメモリではないのでECCというサーバー専用のメモリを探してこなければいけませんが、これが結構なお値段なんですよね。。
なので、色々中古ショップを検索し比較的安く手に入る物を購入しました。
いざメモリ交換して修理完了かと思いきや、ビープ音が変わりません。。。
視点を変えてマザーボード側を調べてみました。
一か所怪しい所を見つけました。以前は膨らんでなかったコンデンサが微妙に膨らんでおります。
ここかもしれないと早速交換しました。
が、症状は全く変わりません。暗礁に乗り上げました。。。他にも異常がないか再度くまなく目視チェックします。
すると、顕微鏡で見て微妙に気付くか気付かないかのレベルで、チップコイルが少しスパークしたような跡があります。写真では見にくいかもしれませんね。
ここら辺がショートとかしてるのかもしれません。ちなみに場所はチップセットの近くです。
ここから追って調査をすると怪しいコンデンサがありました。顕微鏡でも見てもクラックやスパーク痕はありません。
子のコンデンサを外すと裏にある先ほどのチップコイル部分で出ていたショート反応が消えました。
「よっしゃ」と喜びながらコンデンサと、先ほどのチップコイルを交換しました。
改めて組みなおし起動させると無事に起動しました。
冗談抜きに「よっしゃー」と声が出てしまいました。(笑)
お客様も大変喜んでおられました。僕もとても嬉しかったです。いや~しかし大変だった。。(笑)
メモリエラーのビープ音が出てたのは、起動の最後ら辺でグラフィックチップセット部分が軽くショートしていたから出た反応なんでしょうね。勉強になりました。