TS-H1.0TGL RAID5 データ復旧

TS-H1.0TGLテラステーションプロの障害です。

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今回のケースはRAID5で4本のHDDを使用。ディスプレイに E14 RAID Array1 E14 Can’t Mount の表示が出ています。何らかの原因でRAIDアレイをマウント出来ないという事です。

お客様によると一カ月前にもトラブルがあり、メーカーとのやり取りで1台のHDDを交換してRAIDアレイの再構成をしたそうです。

使用年数的にほかのHDDも故障した可能性があります。4台のHDDをRAIDで使用しているわけですから、劣化もほぼ同等に進行していきます。なので本来なら1台でも壊れたら全てのHDDを交換する方が望ましいでしょう。

ですが、今回は調査した結果4台中2台が不良です。RAID5はHDD1台までの障害でしか再構成が出来ません。ですがなんとかデータを復旧させたいです。

まずはデータ復旧する際に必ず必要な【クローンコピー】から行いましょう。4台全てです。1台ずつ作成します。

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クローンを作ったらコピーHDDを繋ぎ専用復旧マシーンに繋ぎます。その後コマンドを打ったりと色々試行錯誤しました。

3台で強制的にRAIDを構成させたり、xfs_repairコマンドでXFS ファイルシステムの修復をしたり。。

データ部がダメになっているのかなぁと不安に思い、諦めかけてた所、何とか強制的にマウント成功!!!後はデータの救出のみです。

ほぼすべてのデータを復旧出来ました。当社もお客様も一安心です。

今回の症状は、一か月前に発生した障害の時に1台だけHDDを交換してしばらく使えていたが、その他のHDDも劣化が進んでおり、RAIDアレイの再構成時の負担もかけた事によりさらに負荷をかけてしまい、他のHDDも壊れたと言う状態になったのでしょう。
お客様にも申告しましたが、クローン作成後にもう1台不良が発生し、結果的に3台ダメになりました。クローン作成出来たから良かったです。汗)

当社でもデータバックアップの為にミラーリングでバックアップを取っていますが、故障時に業務を止めない為と、万が一の事を考えて更にバックアップを取っています。

極端な話ですが、RAIDはあくまで何台かのHDDを1台として構成するので、4台あろうが何だろうが結果は1台なのです。1台のHDDですから壊れたらアウトになる可能性も考えておかないと行けないと思います。業務で使用していたら尚更です。

当店に来るお客様には参考までに伝えしてますが、データは2か所にバックアップ取る事が良いかと思います。

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